気まぐれ グルメ レポート



2003年9月11日(木)
コートロッジ (スリランカ料理)
中野

久しぶりに,中野の「コートロッジ」に行ってきた。この店は丸ノ内線の中野坂上と新中野の中間にあり,普段は案外足を運びにくい。今回はたまたま新高円寺にある企業でセミナー講師を一日つとめて,プライベートな「打ち上げ」をやりたかったのである。

私の連れはスリランカ料理に馴染みがなかったのでビーフカレーとライスを注文した。わたくしはディナーセットCーー魚料理と4種類のカレーを中心にしたセットーーを頼んだ。以前来たときのこのセットの魚料理はメカジキのカツレツのあんかけだったが,今回はメカジキのソテーだった。ソテーも美味しいのだが,カツレツの方が香りと食感がずっと良かった。少々残念。

しかしながら,この店のサラダは美味い。また,重いカレー(今回はビーフ,マトン,なす)と軽いカレー(同じくダール豆,魚)を一種類ずつ選んでサフランライスの上にかけて混ぜると,これがまた美味しい。ただし,夜のメニューにはサフランライスは載っていない。今回,頼んだら特別に出してくれたものだ。
// はせ

2002年8月24日(土)
元祖 小いけ (カレー)
函館・宝来町

「宝来町の小いけ」といえば50年を超えるカレーの老舗と聞いた。この店は先代(創業者)の時代の従業員が権利を譲り受けて継承した店とのこと。ただし継承されたのは先代が亡くなった後であり,誰もレシピを受け継ぐことができなかったため,今のカレーは創業時の味とは異なるものだそうだ。

小いけには老舗ならではの「お家騒動」があり,この「元祖」の店の間近に「小いけ 本店」というのがある。こちらは先代の息子がやっている店らしい。かつて先代存命中から別の場所でカレー屋を開いていた二代目が,継承された「宝来町の小いけ」(すなわち「元祖」のほう)の人気に結局かなわず,同じ「宝来町」の町内に(しかも隣に)店を開いたのだという。こちらのレシピも先代のものとは全く異なるのだそうだ。なお,筆者が会った少数の人たちの中では「元祖」の方が支持されていた。さもありなん。
// はせ

2002年8月24日(土)
元町茶寮 (喫茶・軽食)
函館・元町

いつも筆者が必ずといっていいほど注文するのが,深炒り豆のドリップコーヒーを茶筅で泡立ててマイルドに仕上げた「野立てコーヒー」和菓子付きである。
// はせ

2002年8月23日(金)
ラージモリタ (インド料理)
函館・本町 五稜郭丸井今井うら

インドの料理学校で修行したという店長はもっぱらお目付役で,いまは二代目がおもに調理に携わっているらしい。

とても柔らかに煮込まれたチキンカレーがお奨めだ。サグマトンカレーはラム肉がたっぷりしている。タンドーリチキンは数十時間きちんとヨーグルトに漬け込んだという正当派である。

ここのカレーはスープのようだ。ナンはとても質素であっさりしているし,マサラチャイもスパイスが控えめである。人によってはなじみが無く違和感があるかも知れない。しかし,これもまたインド料理の正当なスタイルのひとつであるらしい。店長や奥さんのお話から推測すると,この店が出しているのはインド中部地方の上流階級の人々が従来食べていた料理だと思われる。現在良く行われている,ふっくらとふくれたナンにバターを塗って出すというのは豊かさを誇示するためで,もともとのスタイルではないのだといった話をうかがった。

筆者としてはもう少しクリーミーな,つまりもう少し粘度のあるカレーが好みだし,マサラチャイにはさまざまなスパイスが豊富に入っていて欲しい。ナンももう少しリッチな方が好きだ。しかしその点以外はとても美味しい。こうしたところから,ここのカレーはナンよりもライスとともに食べることをお奨めする。

あとひとつ。今回は行くたびにマンゴージュースが品切れだったのが残念だ。
// はせ

2002年8月23日(金)
北浜商店 (ラーメン)
函館・北美原1丁目「エフロード」内

ここのラーメンはどれもボリュームたっぷりだ。塩ラーメンもこってりした感じだが,食後感がくどくない。
// はせ

2002年8月23日(金)
風風ラーメン (ラーメン)
函館・美原4丁目 赤川通り沿い

もともとは九州ラーメンのチェーンだと言うが,実に函館らしい澄んだスープの塩ラーメンを出してくれる。
// はせ

2002年8月22日(木)
幸寿司 (寿司)
函館・湯の川温泉 電停近く

ここの寿司は旨い。さんま,にしん,いか,鯨ベーコン,などなど十分楽しんだ。ただし,値段も十分高い。
// はせ

2002年8月21日(水)
シタール (カレー)
函館・西武百貨店6F

タマネギのカレーペーストを使ったまさに「インド風」のカレーと,ルー(小麦粉のつなぎ)を使った日本風のカレーの両方が味わえる。ただし,インド風カレーソースはインド料理屋のものに較べるとややあっさり目だ。インド風を選ぶならシーフードカレーの辛口などがバランスがよいだろう。

ちなみに,ここの店長はかつて「銀座ナイルレストラン」の池袋店(今は無い)で修行していたという。
// はせ

2002年8月21日(水)
恵比寿屋食堂 (海鮮食堂)
函館・朝市

ガイドブックにも一番に載っているほどの有名店である。値段も高い。しかし,イカ,ウニ,イクラの三食丼(あるいは「巴丼」)は「すずや食堂」「天狗食堂」に較べてここのものが一番がバランスが良かった。全てのネタが同じように旨いし,分量もやや多い。ただし,イカのまろやかさについてはすずや食堂に少しだけ及ばない。
// はせ

2002年8月20日(火)
木はら (寿司)
函館・湯の川温泉 海岸近く

値段は張るが,ここの寿司は旨い。
// はせ

2002年8月20日(火)
天狗食堂 (海鮮食堂)
函館・朝市

有名店と違って広告費を使っていないからリーズナブルな値段で良質のネタを出す,というふれこみだった。確かにその通りだ。ただしもっと旨い店もある。
// はせ

2002年8月19日(月)
祐鮨 (寿司)
函館・宝来町 小いけカレー近く

良いところもあるが難点も少々あった。決してまずくはないと思うが,後に訪れた「木はら」「幸寿司」にはかなわない。
// はせ

2002年8月19日(月)
すずや食堂 (海鮮食堂)
函館・朝市

ここのイカはまろやかでとても旨い。ネタのさばき方が他店と異なるらしい。三食丼を頼んだところ,ウニやイクラが少々見劣りするくらいにイカが旨い。そういう意味ではアンバランスではあった。イカそうめん定食にすればよかったか。
// はせ

2002年8月18日(日)
マメさんラーメン (ラーメン)
函館・末広町 十字街電停近く

最近「再現」されたかつての名ラーメンなのだそうだ。かなり淡泊でデリケートな味である。刺激を求める向きには物足りないかも知れない。
// はせ

2002年6月21日(金)
カレー屋 丁字
ひばりが丘

 東久留米からほど近い,こんなところにこだわりのカレー屋があったとは。
 カレー屋 丁字(ちょうじ)では,「30種類以上のスパイスをホール(粒)の状態からブレンドしている」というのが謳い文句だ。残念ながら筆者はスパイスの種類が多ければ良いとは思わないのだが,ビーフ,ポーク,チキン,シーフード,ほうれん草といった具材ごとにスパイスのブレンドを変える工夫がされているのはとても嬉しい。また,ポットでたっぷり出されるマサラチャイ(スパイスミルクティー)も素晴らしい。
 ここのカレーのお気に入りは次のようなものだ (★の数はあくまで筆者の好みである):
★★★ほうれん草と玉子のカレーほうれん草のうまみが活きている。ただし,添えられているほうれん草入り玉子焼きは少々余分であるような気がする。(これが無くなると「〜と玉子のカレー」ではなくなってしまうが。)
★★★シーフードカレー新鮮なシーフードの味わいを引き出すなめらかなカレーソースが素晴らしい。
★★★ポークカレー角切りに近いたっぷりとした肉の旨味が楽しめる。この店の一番人気だとのこと。
★★★カツカレー揚げたてのカツがとてもいい。
★★野菜カレー新鮮さを失わない,軽く火を通して下ごしらえされカレーソースと和えられた野菜が美味しい。
★★インドチキンカレー美味しいとは思うけれど,インド料理店の多くが出すバターチキンやナイルレストランのムルギーランチに較べると魅力が少ない。
★★ビーフカレーカレーソースは美味しい。でも肉が少々固かったので減点。
マトンカレー残念ながら筆者の好みとは違う。マトンの場合,タマネギのカレーペーストたっぷりのさらさらカレーかクリーミーなカレーが好きなのだが,このマトンカレーは少々ヘビーだ。ただ,このときは先入観たっぷりだったかも知れないのでもう一度試してみたい。
まだ試していないカレーのメニューには次のものがある:
・チキンとほうれん草カレー
・茄子と挽肉カレー
・ドライカレー

(データ)
カレー屋 丁字
西武池袋線 ひばりが丘駅 南口から徒歩3分 (西友の裏手)/月曜定休/営業時間 11:30〜15:00,17:00〜20:30 (ラストオーダー),休日は15:00〜17:00の間も営業/電話 0424-25-1147
// はせ

2002年5月22日(水)
シタール・コンサートとネパール・カレー
シタール・サマージュ主催のイベント

 ひょんなことから,ネパール出身で現東京芸術大学講師,スシュマ・オマタさんのシタール・コンサートを聴く機会があった。スシュマさんのシタール(十数本ある共鳴弦の効果が素晴らしいインドの代表的な弦楽器)も素晴らしかったが,タブラ(インドの太鼓)の逆瀬川健治さんの指さばきも最高だった。この演奏に先立って,ネパール風カレーとチャイが振る舞われ,とてもくつろいだ雰囲気でインド音楽に陶酔することができた。
// はせ

2002年5月18日(土)
ハンガゾク (焼肉・韓国家庭料理)
大久保

 先日の「草場」のことが忘れられず,通いつけの整体クリニックの帰りにふと寄った店。残念ながら「草場」には負けるが,ユッケジャン・クッパのランチを楽しんだ。白菜キムチのほどよい酸味が気持ちよかった。
// はせ

2002年5月10日(金)
草場 (韓国家庭料理)
錦糸町・北口

 豚の三枚肉の焼肉「サムギョプサル」に感激。ホンオフェ(エイの刺身),キムチマンドゥ(キムチ餃子)などを楽しみ,ユッケジャン(牛肉と野菜の辛いスープ)とパフ(ご飯),キムチチャーハンで満腹に。ここのユッケジャンは――辛いけれど――とても美味い。
// はせ

2002年5月6日(月)
休屋 (そば)
椎名町(西武池袋線)から南へ600mほど,目白通り沿い

 蕎麦といえばやっぱりここの「せいろ」。甘い後味が香る素晴らしい麺を,一点に味が調和した汁(つゆ)がさらに引き立てる。

 唯一の問題は,午後2時半過ぎには店じまいしてしまうことくらいか。
// はせ

2002年4月29日(土)
Half Moon (カフェ)
大泉学園・北口

 「マサラチャイ」,630円(税込み)。オリジナルで調合したティーマサラを使用。あえてシナモンとジンジャーの分量は控えめにしているとのこと。茶葉にはアッサムのCTCにディンブラを加えている。シュガー抜きでも味わいがあるが,砂糖を加えたときの味のまろやかさは飛び抜けている。
// はせ

2002年4月29日(土)
福幸軒 (そば)
東久留米・西口

 「もり」,450円(税込み)。麺は割と白っぽい。風味に欠けるかと思いきや,香りがある。太さは太からず細すぎず。歯ごたえは意外としっかりとしてコシが立つ。汁(つゆ)はやや辛めで,そばの甘味が引き立つ。
// はせ

2002年4月27日(土)
小平の蕎麦屋・2軒
(西武新宿線 小平駅)

砂場
 小平駅の北口,東京街道沿いにある蕎麦屋。
 「もり」を試した。白っぽい(だが完全に白ではない),細く,のどごしの良いそばを出す。汁(つゆ)もそこそこである――少々物足りないが許せる範囲か。この店は,あの日本橋室町砂場などによる砂場暖簾会の一員とのことである。20:00閉店。

越後そば
 小平駅の駅舎屋。
 ここでも「もり」を試した。灰色の,少しだけ太さのある,弾力のあるそばを出す。この店は,越後十日町 小嶋屋の「へぎそば」の流れを汲むという。(こちら には載っていない。「小嶋屋」を名乗る蕎麦屋も複数あるようだし,要確認である。)ただし,そば湯を頼んで後悔した。海藻つなぎの麺のゆで汁であるせいか,風味が良くない。
// はせ


2001年12月10日(月)
銀座ナイルレストラン
東銀座

 銀座ナイルレストランの休業情報。
 銀座ナイルレストランは来年(2002年)1月15日〜2月28日の間休業するとのこと。恒例となっている従業員の里帰り休業と思われる。
// はせ
店の情報:
「銀座ナイルレストラン」に関する少し前のレポート

2001年12月10日(月)
「磯原」の超まぐろ丼
亀戸6丁目

 丼のご飯をすべて覆い隠して余りある一面の赤身。それが亀戸「磯原」のランチメニューの「まぐろ丼」だ。以前からいいネタを出してくれていたのだが,最近はときおり近海もの生マグロまで登場するようになった。マグロ好きにはたまらないこの内容が\800とは信じられない。
 以前この店をホームページで紹介してお叱りのメールをいただいたことがあった。「料理も酒も大したものはないしサービスも良くない」と。まあ,お酒はそれほど取りそろえていないのは確かだが,その方はどうやら「ハズレ」をひいてしまったようだ。この店には「むら」がある。いいネタ,いいサービスにありつくには決して奥の座敷に上がってはならない。カウンターで主人と対峙し,いかに魚が好きか,ということを分かってもらえれば,その日の最上のネタを出してもらえる。
 それと,(お店には申し訳ないが)夜何千円かかける代わりに,時間をやりくりしてランチを召し上がれといいたい。夜の数分の一の値段で倍ぐらい美味しいのだ。
// はせ

2001年12月9日(日)
伊食空間 Dica![ディーカ]
下北沢

 今日の発見は「七草リゾット」。
 こってりした料理が一段落したあとで,やっぱりちょっとお米が食べたいな,という我が家のご隠居の要望があってオーダーしたのが「七草リゾット」というメニュー。ご想像の通り,美味しいスープで炊きあげたリゾットに七草がトッピングされているのだが,これがさっぱりとしながらあとを引く意外な発見だった。
// はせ
店のデータ
所在地: 世田谷区北沢2-8-8 NSビル3F 電話: 03-5454-5505

2001年12月7日(金)
築地すし好 銀座一丁目店
銀座

 友人の「カキが食べたい」という一言でたまたま入ってみた寿司屋である。みごと思惑通り,美味い生ガキを堪能することができた。そればかりではない。ぶりの串焼きが熱々でこれまた美味い。それに焼きタラバガニを楽しんだ。良く味のしみた煮魚がこれまた素晴らしい。
 やがて寿司に移る。すでにいろいろと食べたのでそれほど多くのネタは試せなかったが,「うに」が甘くて良かった。また,メニューに江戸前の「づけ」があるのは素晴らしい。
// はせ
http://www.tsukiji-sushiko.com/

2001年11月24日(土)
伊食空間 Dica![ディーカ]
下北沢

 今回試したしたメニュー: キノコのガーリックソテー,完熟トマトサラダ,ポルチーニ茸のフェトチーネ(70%の分量),鯛のかまのグリル,パン,ドルチェ,エスプレッソのダブル,アクア・ミネラーレ・ガサータ(発泡ミネラルウォーター)2本。税込み5,000円未満。

 インプレッション: 最初の印象はまずパンがおいしいということ。たくさんは出てこなかったのでお代わりしたくなったほどだ。 キノコのガーリックソテーは,キノコがジューシーかつガーリックの味が後を引く。 完熟トマトサラダは球体の形のままトマトが出てきた。「つばめグリル」のそれのようだが,食べやすいように切れ目が入っていたところが少々違った。 ポルチーニ茸のフェトチーネはソースがクリーミーで豊かだがしつこくない良いバランス。 鯛のかまには頭(かしら)もつき,淡泊な身の部分とこってりしたところの両方が味わえた。骨の形が複雑で食べにくいのだが旨い。控えめな味付けで魚のうまさが引き出されている。 ただ一つ惜しいのは,ドルチェのタルトがとても甘さ控えめだったこと。少々こってりとした料理の後はしっかりとした甘さのデザートで締めたい。

 食べ物は旨いが,店内に流れる音楽はやや騒々しい。静かに大人のイタリアン,という向きにはちょっと難しいか。ただし,若者の街下北沢と割り切ってしまえばいいのかも知れない。

 パスタの量は多いのか? と尋ねたら70%位の量に減らしてくれた。値段も引いてくれたのには驚いた。サービスはよいと思う。
// はせ
店のデータ
所在地: 世田谷区北沢2-8-8 NSビル3F 電話: 03-5454-5505

2001年11月21日(水)
魚がし 福ちゃん 2号店
渋谷

 ここのウニの大箱はすごい! 1時間がタイムリミットなのだが,素晴らしい魚に出会える。
// はせ

2001年11月13日(火)
ジョニー ウォーカー テイスティング セミナー
ウェスティン ホテル(恵比寿)

 まず最初にブレンド ウィスキーの創始者といわれるジョニー・ウォーカーの歴史を聞いた。そして,その主力製品である“黒ラベル”すなわち「ジョニ黒」のコンポーネント(ブレンドの成分)となるシングル モルト ウィスキーの代表的なもの4種類の持ち味を味わうことができた。
 それぞれ個性的で魅力がある。このセミナーの主旨としては,それがブレンドされた結果,各コンポーネントによるハーモニーが絶妙なのだ,ということらしい。たしかにブレンドの結果もいいが,個々のシングル モルト ウィスキーの強烈な印象のほうに心引かれた。
// はせ

2001年11月5日(月)
マジック マサラ
錦糸町

 いきつけのインド料理屋のラスト オーダーに間に合いそうもなかったのでたまたま入った店。マトン マサラを注文したら,その正体は良く分からないのだが,何だか懐かしい味がした。また試してみたい。
// はせ

2001年11月3日(土)
おかめ
東北沢

 ここのところ,おでんといえばこの「おかめ」である。ここのおでんは出汁が醤油色していないのが特徴だ。こうした工夫のおかげで素材の旨味がより多く味わえる気がする。多くの素晴らしいネタがあるが,たこ,豆腐は欠かせないアイテムである。これから春にかけての季節限定メニュー「ふき」がまた素晴らしい。
// はせ